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2005年07月28日

続く坂道

猫の額のような道を
何度も猫とすれ違いながら登る。
天空の城のような暮らしが
つらつらと続いている。

主の消えた荒廃した家に、
うわんと浸食する植物。
時の空白を埋めるような蔦が、
びっしりと這っている。

そこかしこが野良猫の住処となり、
突然の来訪者をじっと見つめる。
じりじりと照らす陽が痛い。
すぐ傍ににじり寄る真夏の太陽。

コンクリートの隙間から伸びる雑草。
全て土に還れたらいいのにと思う。
崩れ落ちる瓦屋根から
白い花がのぞく。

天空の暮らしはどうなのだろうと
想いを巡らせてみる。
見下ろす地上が、
どこか浮世離れして写る。

地上に降りたてば突然に
日常が目の前に現れる。
肉屋は肉を売り、
魚屋は魚を売っている。
踏切の音が聞こえる。
どこまでもわたしを連れていける電車が走る。

投稿者 NORi : 2005年07月28日 13:41

コメント

ステキな写真とポエムです。のびやかでピュアな感性が光っていますね。たくさんの人に観て触れてほしいと心から思いました。これからもご活躍されますように・・。

投稿者 渕田ひとみ : 2005年09月20日 13:53